自分自身の頭で考えるために必要なこと
Keywords
- スキルアップ
Contents
- 1. 自分自身の力で考えるために止めるべき3つの志向性
- 1-1. 上の人の言う意見を鵜呑みにする
- 1-2. 前にもしていたからという理由だけでそれを採用する
- 1-3. ベストプラクティスを追い求める
- 2. なぜこのような志向性を持ってしまうのか
- 3. 自分で考えたこと以外を採用することが失敗
- 4. この志向性をなくせた後
ただの私の学生時代と社会人での経験を元にしたメモです。
自分自身の力で考えるために止めるべき3つの志向性
世の中に考えるための方法論を提示している書籍や研修はたくさんありますが、それを学んでその方法を使えるようになる人となかなか使えない人がいます。
後者の人に対しては、方法の話しに入る前に、まずその人の持つ志向性を見直してみる必要があります。
私の経験上、なかなか自分で考えることができない人の志向性として下記の3つがあります。
この3つを止めない限り、いくら方法論を学んでも意味がありません。下記にあげる志向性に心あたりがある場合は、今すぐ止めましょう。
上の人の言う意見を鵜呑みにする
上の人に、「どうすべきか」、「何をすべきか」を質問して、自分のフィルターを介さず言われた通りのことを実行してしまう。なお、この場合、上の人に「〜をすれば良いということでしょうか」という言質を取り、次に「これは〜さんの指示です」というような発言をしがちです。
そうではなく、「この問題に対してはこういうアプローチ方法がこういった理由で優れており、そのためこのような方針になりました。なお、これは〜さんと一緒に考えてものです。」というように、あくまで考えのほうがメインで、上の人の部分はサブになるべきです。
前にもしていたからという理由だけでそれを採用する
何かしらの選択に迫られた際に、以前に採用した選択を"以前採用した"という理由だけで、それを選択してしまう。
ベストプラクティスを追い求める
業界毎によくあるベストプラクティスを書籍やネットから仕入れ、今置かれてる状況を度外視にして、ベストプラクティスをそのまま採用してしまう。
なぜこのような志向性を持ってしまうのか
おそらく、失敗やそれによる責任追及から逃れたいという意識があるのでは、と思っています。
- 言われたとおりやっただけなので、それで失敗しても自分の責任ではない
- この方法を考えた人は前任者なので、それで失敗しても自分の責任ではない
- この方法はこの業界のベストプラクティスなので、それで失敗しても自分の責任ではない
自分で考えたこと以外を採用することが失敗
これらの志向性を持ってしまう前提には、失敗への恐れがあると思います。
そこで、その失敗への恐れをなくせていけたらと思います。
そもそも失敗という言葉を聞くと、ITエンジニアであれば、スケジュール遅延、不具合の発生などを思い浮かべることと思います。
しかし、その手の失敗には寛容的であり、むしろ自分で考えて行動をする人を評価する上司や会社もあり(特にベンチャー)、もしそういったところに所属しているのであれば、失敗を恐れずチャレンジしていったほうがいいかもしれません。
実は失敗を恐れているのは自分だけで、上司は失敗してもいいから自分の頭で考えて行動してほしいと思っているかもしれません。
そのため、自分で考えた回答以外のものを採用した場合は、成果がでようかでまいが失敗と考えるのはどうでしょうか。
このように失敗を捉えれば、自分の頭で考えて行動したことは結果はどうであれ、失敗にはならないので、責任を追求されることもありません。 ※さすがに非論理的な考えでスケジュールが遅延したりすることは別になりますが。
もちろん失敗を定義するのは自分ではなく、会社や上司だと思いますが、もしこのような定義に変えることができなければ、転職すれば良いと思います。
ちなみに私のチームではこの定義を採用しています。
この志向性をなくせた後
考えるための方法論を示す書籍はたくさんあるので、おすすめです。
もし、学生や院生であれば、このエッセイを読んでみて、論文作成に力を入れるのも有効だと思います。