説明をするときに気をつけること - 事実と因果関係
Keywords
Contents
- 1. 因果関係の必要性
- 2. 事実を調べる
- 3. 事実は調べればわかるが因果関係は?
因果関係の必要性
原因や理由の説明をする際、事実だけ述べても、説明としては成立しません。
例えば、下記の会話を見てみましょう。
A: 今日カレー食べよう。
B: 嫌だ。昨日食べたから。
Bの発言は事実を述べているだけで、理由として成立していません。[同じ料理を連続で食べると、飽きて満足度が下がる]という関係(因果関係)も必要です。事実だけだと、カレーを主食としている人には理解できないでしょう。
つまり、事実と因果関係の2つセットではじめて説明として成り立ちます。
もちろん、上記は例であり、日常会話で話すときはここまでする必要はありません。
事実を調べる
ログ・ソースコードなどを実際に調べましょう。 調べればわかるので、「おそらくそうなっているはず」という推測はやめましょう。
事実は調べればわかるが因果関係は?
説明を受ける側が自明と感じる因果関係を用いて説明する場合は苦労しませんが、そうではない場合はハードルが上がります。
因果関係(yを引き起こす原因はx)成立のための3条件を意識して、説明を行いましょう。
- 時間的先行性(xの後にyが起きる)
- 共変性(xが変わるとyも変わる)
- 他に要因がないこと(yを引き起こす要因がx以外にない)